【元SEが語る】エンジニアから税理士への転職は難しい?30代・未経験で官報合格した私の実体験

転職

「エンジニアの経験を捨てて、税理士業界へ飛び込むのは無謀だろうか?」 「30代未経験でも、正当に評価してもらえるのだろうか?」

IT業界で10年働き、30歳で税理士試験5科目に合格(官報合格)した私は、そんな不安を抱えながら転職活動を始めました。

結論から言えば、エンジニアから税理士への転職は十分に可能です。 ただし、異業種への挑戦ならではの苦労や、知っておくべき「業界のリアル」もあります。

今回は、私がIT企業を退職し、税理士法人へ転職した際の実体験をもとに、成功の秘訣をお伝えします。

私の略歴
2010年:新卒でIT企業に就職
2018年:税理士5科目合格
2020年:IT企業退職
2021年:税理士法人へ転職

10年勤めたIT業界から「税理士」へ。転職を決意した4つの理由

新卒から10年間、SEとして会計システムの開発に携わってきました。仕事で必要な知識を補うために始めた税理士試験に合格したことが、キャリアを見直す大きなきっかけとなりました。

私が転職を決意した理由は、主に以下の4点です。

  • クライアント(税理士)の仕事への興味: システムを作る側ではなく、その知識を使って直接顧客を支える側に立ちたくなったこと。
  • キャリアの区切り: 大規模プロジェクトが終了し、次のプロジェクトが始まる前が「辞め時」だと感じたこと。
  • 「30代前半」というリミット: 異業種への挑戦を逃すと、後戻りできなくなると感じたこと。
  • 将来のビジョン: 今の会社で定年まで働くイメージが湧かなかったこと。

転職活動のリアル:官報合格者でも「未経験」の壁はあった

「難関の5科目に合格していれば、どこでも採用されるだろう」と、最初は楽観的に考えていました。しかし、実際の面接では厳しい現実にも直面しました。

「即戦力」を求める業界の風土

税理士業界は深刻な人手不足ですが、多くの事務所が求めているのは「即戦力」です。有資格者であっても、実務未経験の場合は書類選考で落とされることもありました。

「なぜ年収を下げてまで?」という疑問

面接では「なぜ今の高年収を捨ててまで、わざわざこの業界に来るの?」と驚かれることも少なくありませんでした。税理士業界しか経験していない人からすれば、SEからの転身は不思議に映るようです。

失敗しない転職先の選び方:なぜ私は「大手税理士法人」を選んだのか

私は最終的に4社に応募し、3社から内定をいただきました。その中で「大手税理士法人」を選んだのは、以下の3つの基準があったからです。

  1. 教育体制の充実: 未経験だからこそ、法人税、確定申告、相続税まで幅広く学べる環境が欲しかった。
  2. 将来の柔軟性: 地元に戻る可能性も考え、全国に支店がある法人を優先した。
  3. 給与条件: 未経験のため当初は年収が大幅に下がりましたが(前職の半分以下の提示もありました)、その中でも比較的高い水準を提示してくれた。

結果として、この選択は正解でした。 4年経つ頃には年収もSE時代と同等かそれ以上になり、幅広い実務経験を積むことができました。

エンジニア経験は税理士業務の「最強の武器」になる

「これまでのキャリアが無駄になるのでは?」という心配は不要です。むしろ、税理士業界はITに疎い人が多いため、エンジニア経験は大きな強みになります。

  • ITリテラシーの高さ: 業務の効率化やシステムの活用において、周囲から頼りにされます。
  • 論理的思考力: システム設計で培った考え方は、複雑な税法解釈や申告書作成に直結します。
  • 実務との相乗効果: 私の場合、会計システムを開発していた経験が、そのまま今の仕事の土台になっています。

未経験から挑戦する方へのメッセージ

エンジニアから税理士への転職を成功させるには、以下の3点がポイントになります。

  • 30歳前後であること(ポテンシャル採用のデッドライン)
  • 3科目以上(特に法人税)を合格済みであること
  • 前職での確かな実績があること

慣れるまでは大変なこともありますが、挑戦する価値は十分にあります。私は今、異業種への挑戦を経て、心から楽しく仕事をしています。

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